糖質制限を控えた方がいい体質や持病はありますか?

糖質制限のQ&A

体質や持病によっては、糖質制限をするのは控えた方がいいケースはありますか?例えばどんなケースがありますか?

監修者プロフィール

宮﨑奈津季|管理栄養士

管理栄養士、薬膳コーディネーター。身近な人たちが生活習慣病に苦しんでいる中で、食で病気を予防したいと思うようになり、管理栄養士を目指す。学生時代に料理教室やセミナーの企画運営、管理栄養士と学生を繋ぐきっかけ作りを中心に活動。現在、「誰かのために料理をする」きっかけ作りを軸に活動中。

肝臓や腎臓に持病がある方、コレステロール値が高かったり血栓が詰まったことのある方は控えてください。

肝臓や腎臓に持病がある方は糖質制限を控えましょう。糖質が不足した状態が続くと、その分タンパク質や脂質の代謝が高まり、肝臓や腎臓に負担がかかります。

タンパク質や脂質の分解は肝臓で行われるため、これらを過剰に摂取するとその分負担が大きくなるでしょう。特に肝臓においてタンパク質の分解によって生じるアンモニアは人間にとって有毒で、腎臓の濾過機能への負担が高まることが知られています。

さらに、糖質制限中は糖質というエネルギー源を摂取しない代わりに、脂質とタンパク質がエネルギーを補います。このためどうしても脂質が通常よりも多い食事内容になってしまいがちなので、コレステロール値がもともと高い方や、血栓が詰まったことのある方は糖質制限を避けた方が良いでしょう

脂質過多の食事などで、血液中のコレステロール値が高まると血管にプラークと呼ばれる塊ができ、動脈硬化が引き起こされることがあります。動脈硬化は脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気にもつながりかねません。

持病ではないにしても、体質的にめまいや立ち眩みを起こしやすい方や、貧血気味の方は特に注意が必要です。糖質制限による糖質不足や、ダイエットによる栄養の偏りなどはふらつきやエネルギー不足などを招き、日常生活に支障が出る可能性があります。

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