ヨガは「運動が苦手」という方にもおすすめのダイエットです。ジョギングや重いダンベルを上げ下ろしするトレーニングには抵抗があるという方でも、ゆっくりとしたペースで体を動かすヨガであれば、気軽にチャレンジできることでしょう。
今回はヨガがダイエットにもたらすメリットとヨガをする上で大切な「呼吸法」について解説します。
ヨガがダイエットにもたらす4つのメリット
ヨガはダイエットにおすすめの運動です。
ここではヨガがダイエットにもたらすメリットを紹介します。

メリット1.基礎代謝が向上する
全身の筋肉を動かすヨガには「基礎代謝が向上する」という効果が期待できます。基礎代謝が向上すれば1日で消費されるエネルギーの量が増えるので、体に脂肪がつきにくくなります。
基礎代謝とは人間が生命を維持するために最低限必要なエネルギー量のこと。主に脳や内臓、筋肉を動かすために使われており、別名で「安静時代謝」と言われるように体を動かしていないときも24時間消費されています。 人が1日に消費するエネルギーは「体を動かすことで消費されるエネルギー」と「基礎代謝により消費されるエネルギー」の2つに分けられるでしょう。 東京大学大学院教授の石井直方氏の著書『痩筋力: 確実にやせる筋トレ術』によると、基礎代謝による消費エネルギーは総消費エネルギーの7割を占めているといわれています。 基礎代謝によるエネルギー消費を向上させるには筋肉量を増やす必要があります。なぜなら、基礎代謝に関わる臓器や組織のうち、増やすことができるのが「筋肉」であるからです。 特にヨガではアウターマッスルとインナーマッスルの両方を鍛えられます。インナーマッスルは日常生活で使われる機会の少ない筋肉であるため、ヨガをしてインナーマッスルを鍛えれば基礎代謝によるエネルギー消費量も増えることでしょう。 「筋肉を鍛える」という筋トレ的な特徴を持つ一方で、ヨガは深い呼吸をおこないながらゆっくりとしたペースで体を動かすことから、脂肪を燃やす有酸素運動でもあります。 有酸素運動とは酸素を体にしっかりと取り込みながら、負荷の軽い運動を時間をかけてゆっくりとおこなう運動のことを指します。有酸素運動の最大の特徴は脂肪を燃やしてエネルギー源にすることにあるでしょう。 また、脂肪を燃やす際には酸素が必要になるため、有酸素運動の脂肪燃焼効果を高めるには呼吸をしっかりとおこないながら体を動かすことが大切です。 先述した通りヨガではインナーマッスルを鍛えることができます。インナーマッスルは「姿勢を維持する」「内臓を正しい位置にキープする」という役割を担っているので、インナーマッスルを鍛えれば姿勢がよくなることでしょう。 インナーマッスルの別名は「深層筋群」です。文字通り体の深いところにある筋肉で、皮膚の上から直接触れられません。「インナーマッスル」は特定の筋肉を指す名称ではなく、体の内側にある筋肉の総称として使われます。 また、インナーマッスルに対して、体の外側にある筋肉を「アウターマッスル」と呼びます。 姿勢がよくなれば、筋肉の可動域が広がることから「有酸素運動の脂肪燃焼効果がUPする」「筋トレの効率が上がる」などのことが期待できるでしょう。 さらには、「血行がよくなってむくみが解消される」「下がっていた内臓の位置が元に戻ってポッコリお腹が改善される」などの効果も考えられます。 ヨガにはリラックス効果があります。 というのも、ヨガでおこなう「深い呼吸」には副交感神経を刺激して、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌を抑える効果があるからです。 食事制限をして、慣れない運動に取り組むダイエット中はストレスが溜まりやすいものです。「ダイエットをやめたい……」と挫折しそうになったときは、ヨガに取り組み、気分をリフレッシュさせましょう。 ヨガをすることで落ち込んだ気分が上向きになり、「ダイエットを継続しよう」という意欲が湧いてくるかもしれません。 上でも述べた通り、「深い呼吸」をおこなうヨガは有酸素運動の一種です。しっかりと呼吸をして、体内に酸素を取り込むことで脂肪が燃えやすくなります。 ヨガの呼吸法には数多くの種類がありますが、ここでは基本的な「腹式呼吸」を紹介します。
メリット2.脂肪を燃やす
メリット3.姿勢がよくなる
メリット4. リラックスできる
ヨガのダイエット効果を高める正しい「呼吸」の仕方
1. あぐらをかいて座ります。このとき、背筋を伸ばすように意識してください。
2. 鼻から息を吸いながら、お腹を膨らませます。
3. 次は鼻から息を吐きながら、お腹をへこませます。お腹と背中をくっつけるイメージで、息を吐き切りましょう。
ヨガのマストアイテム「ヨガマット」の選び方
ヨガのポーズには床の上に寝そべるものや座っておこなうものが多くあります。固い床の上で直接ヨガをおこなうと、体の筋肉を傷めてしまう恐れがありますので、安全面に考慮し、ヨガマットを用意してください。
ヨガマットはスポーツ用品店やネットショップで手に入れることができますが、安いものであれば1,000円から2,000円程度で、高いものになると20,000円近いものまであり、マットの大きさや厚さ、素材によってかなりの価格差があります。
マットを選ぶときは特に厚さをチェックしましょう。厚みがあるものほどクッション性が高くなるので、腰やヒザが痛みやすいという方はなるべく厚みがあるものを選ぶと安心です。
また、マンションやアパートに住んでいて、自室が2階以上にあるという方は厚みがあるマットを選ぶことで、下の階への騒音を緩和できることでしょう。
ヨガで内面と外見の両方を美しくしよう
自宅でおこなうヨガもいいですが、天気のいい日は緑に囲まれた公園やビーチの砂浜でヨガをしてみましょう。
自然の空気を吸いながら実践するヨガは、よりリラックス効果も高まるかもしれません。
心身共に健康になれるヨガ。ヨガをおこなって内面と外見の両方の「美」を目指しましょう。