糖質制限ダイエットで痩せないのはなぜ?原因と対策を解説

監修者プロフィール

宮﨑奈津季|管理栄養士

宮﨑奈津季|管理栄養士

管理栄養士、薬膳コーディネーター。身近な人たちが生活習慣病に苦しんでいる中で、食で病気を予防したいと思うようになり、管理栄養士を目指す。学生時代に料理教室やセミナーの企画運営、管理栄養士と学生を繋ぐきっかけ作りを中心に活動。現在、「誰かのために料理をする」きっかけ作りを軸に活動中。




糖質制限ダイエットは、効果を実感しやすいダイエット法として知られています。しかし、中には「糖質を制限しているのになぜか痩せない」と悩む方も少なくありません。

糖質制限ダイエットの方法に原因がある場合もあれば、そもそも体質的に糖質制限ダイエットが向いていない場合も考えられます。

「糖質制限ダイエットの効果が出ない……」と悩んでいる方は、まずその原因を知り、対策を立てましょう。

今回は糖質制限ダイエットで痩せない原因と、その対策を紹介します。

糖質制限ダイエットで痩せない2つの原因

糖質制限ダイエットをしているのに痩せない原因としては、主に2つ考えられます。

糖質制限ダイエットで痩せない2つの原因

  • いつの間にか糖質を摂っている
  • 基礎代謝が低下している

糖質制限ダイエットで痩せない原因1.いつの間にか糖質を摂っている

まず、「知らず知らずのうちに糖質を摂取していること」が挙げられます。

糖質というと、一般的に米やパン、麺類などの主食をイメージされる方が多いかもしれませんが、実は芋類やかぼちゃ、にんじんなどの野菜にも含まれています。

他にも、ダイエットの定番食品である「春雨」にも要注意です。ヘルシーなイメージのある春雨ですが、じゃがいもなどを原料とする「でんぷん」から作られており、糖質が豊富に含まれています。

このように、糖質が入っていないと思っていた食品にも、意外と多くの糖質が含まれていたということはあり得ます。糖質制限を行う場合は、どのような食品にどの程度の糖質が含まれているのかを把握しておきましょう。

糖質制限ダイエットで痩せない原因2.基礎代謝が低下している

次に、「筋肉が落ちて基礎代謝量が少なくなったこと」も痩せない原因として考えられるでしょう。

糖質は人間の体を動かすエネルギー源の1つです。その糖質を制限すると、代わりに筋肉中のタンパク質がエネルギー源として使われてしまい、筋肉が分解されることがあります。

筋肉量が落ちてしまうと、それに比例して基礎代謝量も少なくなってしまいます。基礎代謝とは運動をしていなくても、呼吸や姿勢の維持など様々な活動で使われる最低限のエネルギー消費です。

基礎代謝量が低下するということは、単純に消費されるエネルギー量も低下するということで、その結果、「痩せにくく太りやすい」体質になってしまうこともあるのです。

基礎代謝の低下を防ぐためには筋肉をつけることが大切

基礎代謝量は筋肉量と比例しており、筋肉が増減すると基礎代謝量も増減します。

前述の通り、糖質を抑えると、筋肉中のタンパク質がエネルギー源として分解されてしまうため、どうしても筋肉が減少しやすい傾向にあります。

できるだけ筋肉を落とさないためには、負荷の大きな運動を日常的に行ったり、筋肉の素となるタンパク質を多く摂取したりすることが大切です。

ウォーキングのような有酸素運動は、脂肪の燃焼には効果的ですが、筋肉量を維持するためには負荷が軽く不向きです。筋肉をつけるには、筋トレのような負荷の高い運動を継続的に行うことが必要となります。

また、体内でタンパク質が不足すると、タンパク質を補おうと筋肉が分解されてしまいます。それを防ぐためにも、タンパク質を多く含む食品や、プロテインなどのサプリを使用すると良いでしょう。

糖質制限ダイエットの効果が出にくい体質

体質によっては「糖質制限ダイエットを行っても痩せない」という方もいます。しかし、筋トレや有酸素運動といった運動を行うことで、改善する余地があります。

糖質制限ダイエットで痩せにくい体質1.低血糖・低血圧の人

低血糖・低血圧である場合、代謝が悪く基礎代謝が元々低い傾向にあるため、脂肪が燃えにくい体質の方が多いです。基礎代謝量が低いにもかかわらず、糖質制限をすると、さらに基礎代謝が低下し、余計に痩せにくい体となってしまう可能性が考えられます。

このような場合は、筋トレでしっかりと筋肉をつけて、基礎代謝を高めることで、脂肪の燃えやすい体へとしていくことが必要になります。

糖質制限ダイエットで痩せにくい体質2.お腹よりも太ももに脂肪がつきやすい人

「お腹よりも太ももに脂肪がつきやすい」という場合、脂質をエネルギーに変換することが苦手な体質だと言われています。

糖質制限中は、脂質の摂取量が増えやすいこともあり、このような方が糖質制限を行うと、脂質をエネルギーにしきれず体内で脂肪が溜まりやすくなってしまいます。

有酸素運動で脂質を消費できるよう、しっかりと運動することが大切です。

女性は男性に比べ基礎代謝が低いため糖質制限の効果が出にくい

女性と男性では体の構造が違うため、同じように糖質制限をしたとしても、効果に差が出る可能性はあります。

ただし、「糖質制限」自体の効果に差が出るというと、少々語弊があるかもしれません。

元々、女性は男性よりも筋肉量が少なく、基礎代謝量が小さいため、体脂肪が蓄積しやすい体です。

そんな女性が糖質制限をすると、糖質の代わりに筋肉中のタンパク質がエネルギーとして消費されることで、ただでさえ少ない筋肉がさらに減ってしまうことがあります。

すると、基礎代謝の低下からエネルギー消費がダウンし、脂肪が燃えづらい痩せにくい体質となってしまいます。このように、男女の筋肉量・基礎代謝量の違いから、結果的にダイエットの効果が出にくくなるケースが考えられます。

女性が糖質制限ダイエットをする場合は、筋肉を維持するために通常よりもタンパク質を多く摂り、筋トレを行うよう心がけてください。

まとめ

効果が出やすいダイエット法として知られている糖質制限ダイエットですが、体質によっては効果が出にくい場合もあるようです。

また、糖質制限ダイエットについて理解を深めていないと、いつの間にか糖質を摂取していたり、基礎代謝の低下を起こしたりと、ダイエットの成果を十分に得られないことも考えられます。

「糖質制限ダイエットは自分の体質に合っていないのかも」「糖質制限ダイエットに行き詰まりを感じた」という方は、思い切って自分に合った他のダイエット方法に切り替えることも一つの手です。

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